【肌を整える洗顔料の選び方】種類毎の特徴とチェックすべき4つの成分を解説!
- 洗顔料の種類って肌質に関係あるの?
- 配合成分さえ見ていれば問題ないよね?
- 洗顔料の種類からチェックすべき成分まで、まとめて知りたい!
洗顔料の種類と特徴を知っておくことは大切です。肌に優しい洗顔料を探しているのに実際は、肌に負担となる洗顔料を使っているケースはよくあるからです。
私は混合肌なのですが、ジェル洗顔をメインに使用しています。それ以前は、泡立ちがよく洗浄力の高いものがもっとも優れた洗顔料だと思い込み、とにかく爽快感のあるものを選んでいました。
そこでこの記事では、洗顔料を5つの種類に分けて特徴を解説します。各タイプの特徴を知ることで、あなたに合った洗顔料を選びやすくなります。
この記事を読めば、肌を整える洗顔料選びの基本が身に付きます。
肌を整える3つの方法
肌を整える方法は次の3つ。順番に行っていくのが効率的です。
- 洗顔料で汚れを落とす
- 化粧水で肌にうるおいを与える
- 乳液・クリームで肌に蓋をする
洗顔料で汚れを落とす
まずは肌に付着した汚れを落とします。皮膚から分泌される皮脂以外にも、ホコリや砂、排気ガスといったものが肌に付着しています。
洗顔料は、界面活性剤の働きにより、効率的に汚れを落とすことができます。
界面活性剤は、油と水の両方になじむ性質を持った物質。肌に付着した皮脂汚れに界面活性剤が浸透し、ぬれやすくなることで、汚れを浮かせて洗い流します。
≫【洗顔料の洗浄成分】界面活性剤について正しく知ろう!汚れを落とすメカニズムとは?
ぬるま湯では皮脂汚れを80%しか落とせない
ぬるま湯洗いでは皮脂汚れを落としきることはできません。皮脂(油)は水になじまないため、肌に吸着した皮脂を落とすことが難しいのです。
洗顔料に含まれる界面活性剤は、肌と皮脂に浸透し、界面(水と皮脂の境面)に働きかけることで、汚れを肌から分離させます。
化粧水で肌にうるおいを与える
洗顔料で洗うと、肌の水分と油分は洗う前より少ない状態になりやすいです。汚れを落とすときに、肌に必要な成分まで洗い流してしまうことがあるからです。
洗浄力が高い洗顔料は、この傾向がより強くなります。洗浄力がマイルドなものや、保湿成分が豊富に含まれる洗顔料を選びましょう。
もっとも効果的に水分を補う方法は、洗顔後に美容液や化粧水でうるおいを保つこと。肌(角質層)に浸透しやすい成分が、肌にうるおいを与えてくれます。
乳液・クリームで肌に蓋をする
洗顔料に含まれる界面活性剤は、皮脂(油)汚れを洗い流します。しかし皮脂は肌を守る役割を持っており、取り除き過ぎると肌トラブルの原因になることも。
皮脂は、肌の表面で皮脂膜を形成し、肌が乾燥するのを防いでいます。洗顔後は、取り過ぎてしまった油分を補ってあげることも大切です。
化粧水を使ったあとは、乳液やクリームを使って肌に蓋をしましょう。
私は高校生のとき、冬になると乳液だけ塗っていました。塗らないと肌がパリパリになって、眠れなかったのを覚えています。
洗顔料が必要な理由は3つ
洗顔料が必要な理由は3つ。皮脂汚れを落とすべき理由を押さえておきましょう。
- ニキビを防ぐ
- 乾燥を防ぐ
- 肌を痛めにくい
過剰な皮脂はニキビの原因になる
医薬部外品の洗顔料には皮膚を洗浄するとことでニキビや肌荒れを防ぐことができるものがあります。肌を清潔に保つだけでなく、炎症を抑える有効成分によって、より高い効果がのぞめるのです。
医薬部外品の表記がある洗顔料は、特定の効果・効能を発揮する有効な成分が一定濃度含まれています。
男性は女性の3倍も皮脂が多いです。過剰な皮脂はニキビの原因になることも。しっかりと洗い流すことが大切です。
皮脂が酸化してバリア機能が低下する
余分な皮脂は毛穴を詰まらせ、角栓や黒ずみの原因になります。皮脂は紫外線により酸化すると、固まったり、黒くなるからです。
皮脂は肌の表面で皮脂膜を形成します。外的な刺激や、角質層からの水分を蒸発を防いだり、肌を守るバリア機能をはたしています。
皮脂が酸化するとバリア機能が低下する可能性があります。毛穴詰りにとって正常な皮脂の分泌をさまたげる恐れがあるからです。
肌を痛めにくい
毎朝、髭を剃っている男性は多いと思います。髭に汚れが付着したままでは、余計な力が入ってしまい肌を痛めることも。
ぬるま湯で洗い流すだけでも髭は柔らかくなりますが、洗顔料を使うことでより、剃りやすくなります。
洗顔料は5種類
洗顔料の種類は以下の5つ。それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
種類ごとの特徴を知っておけば、洗顔料が選びやすくなります。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
固形石けん | ・洗浄力が強い ・泡立ちが良い | ・水に溶けやすいので、置き場所に困る ・洗浄力が強い |
クリーム・ペースト | ・製品数が多い ・洗浄力の幅が広い(弱い~強い) ・配合される成分が豊富 保湿、植物エキス、ピーリングなど ・医薬部外品がある | ・配合成分が豊富なため、自分にあった製品を見つけにくい ・泡立てが苦手だと効果が発揮されにくい |
ジェルタイプ | ・洗浄力がマイルド ・保湿成分が多い ・泡立てなくていい | ・サッパリした洗い上がりが好みの人には不向きな製品が多い ・すすぎ残しになりやすい |
パウダータイプ | ・酵素洗顔に多いタイプ ・汚れを落とす仕組みが他4種類と違う ・毛穴対策に有効なものが多い | ・湿気対策が面倒 ・慣れるまでコツがいる |
泡タイプ | ・泡立てが不要 ・時短になる ・炭酸パックなどもある | ・製品により泡立ちに差がある |
固形石けん
固形石鹸は動植物油脂を原料にした弱アルカリ性の洗顔料です。泡立ちが良く洗浄力が高い、さっぱりとした洗い上がりが特徴です。
酵素、ミネラル成分、米ぬか、ハチミツなどを配合した、独自の特徴を持った製品が数多くあります。
洗い上がりがよいものを選ぶため、汚れを落とす成分だけなく、保湿成分にも注目して選びましょう。
クリーム・ペーストタイプ
洗顔料でもっとも多く使われるタイプ。洗浄成分と保湿剤がバランスよく配合されたものが多いです。
含まれる界面活性剤の種類によって、洗浄力、刺激性、使いやすさの3つのバランスが大きく変わります。
泡立てて使うタイプと、そのまま使うタイプの2種類があり、洗浄力が高いものを選びたい人は、泡立ててるタイプを選びましょう。
保湿成分を大切にしたい人は、泡立てないタイプがおすすめです。
ジェルタイプ
泡立てる必要がない洗顔料。朝起きてサッと洗いたい人や、泡立てるのが苦手な人におすすめです。
泡立てるタイプの洗顔料は、キメの細かい泡を立てることが重要。上手な人と苦手な人では、洗浄力に差がでることも。
ジェルに粘り気があるものを選べば、顔に直接触れることなく洗えます。肌への負担を少なくできます。
泡立てるタイプの洗顔料より、洗浄力がマイルドで、保湿力にも優れた製品が多いです。
パウダータイプ
パウダー(粉末状)の洗顔料は酵素洗顔に多いタイプ。酵素は水と反応することで活性化し、効果を発揮するからです。
界面活性剤が汚れを浮かして取り除くのに対して、酵素は汚れを分解して取り除きます。そのため、界面活性剤では取り除けない汚れを取り除く効果が期待できます。
泡タイプ
製品缶を押すと泡が出てくるタイプ。泡立てる手間がなく、時間を短縮したい朝洗顔に向いています。
洗顔ネットで泡立てるのが苦手な人におすすめ。洗面所を汚さないので時間のない朝に重宝します。
泡タイプならではの製品もあり、炭酸が配合された製品など、ユニークな洗顔料があるのも魅力です。
エアゾール缶の製品は濃密な泡が立つものが多いです。よくみるポンプタイプの製品は、泡立ちが粗いことがあります。
洗顔料でチェックするべき4つの成分
洗顔料でチェックしておきたい成分は4つ。しっかりとポイントを押さえていきましょう。
- 洗浄成分
- 保湿成分
- 植物エキス
- 油脂
洗浄成分
洗顔料の主洗浄成分となる界面活性剤は、皮膚から汚れを剥がして洗い流す働きがあります。洗顔料の洗浄成分を確認するときは、まず、界面活性剤を確認しましょう。
チェックして欲しい洗浄成分は、アミノ酸系界面活性剤と非イオン性界面活性剤の2つ。以下のような成分が該当します。
アミノ酸系界面活性剤は肌と同じ弱酸性、非イオン性界面活性剤は水に溶けたときにイオン化しないため、どちらも肌への刺激が弱いといわれている界面活性剤です。
肌に優しい洗い洗顔料を探している人は、この2種類の界面活性剤が主洗浄成分となっている洗顔料を選んだほうが良いと思います。
脂性肌の人は洗浄力が高い洗顔料もアリ
脂性肌の人や、ニキビができやすい人は洗浄力が高いものを選んでもいいです。過剰な皮脂を洗い流す必要があるからです。
アミノ酸系界面活性剤や非イオン性界面活性剤は高級脂肪酸を主洗浄成分とする界面活性剤に比べて洗浄力と泡立ちに劣ります。
高級脂肪酸は洗浄力や泡立ちを良くするため使われます。次の4つがよく使われている成分です。
肌に合う、合わないは個人差があるため、どの成分が良いというものではありませんが、ラウリン酸はとくに肌への刺激が強いといわれる成分です。敏感肌の人は避けるのが無難でしょう。
洗顔料(医薬部外品を除く)の成分は、配合量が多い順番に記載されています。高級脂肪酸が上に書かれているもののは洗浄力が高い洗顔料であることが多いです。
ニキビを防ぎたい人は医薬部外品
医薬部外品と表記された洗顔料と、その他の洗顔料には明確な違いがあります。特定の効果・効能を発揮する有効成分が一定濃度配合されているか、いないかです。
肌を洗浄することによりニキビや肌荒れを防ぎたい人には、医薬部外品の洗顔料を使うほうが、より効率的です。
保湿成分
保湿は肌を洗浄するのと同じくらい大切です。肌トラブルの原因のひとつに、皮膚の洗浄により、水分と油分が過剰に洗い流されている可能性があるからです。
洗顔料の目的は、「皮膚を洗浄し肌を清潔に保つこと」です。洗顔後に肌が滑らかになるものを選びましょう。
保湿成分が少ないものだと、肌がつっぱることも。保湿成分は洗浄成分と同じくらい注目したい成分です。
美容成分にこだわる必要はない
洗顔後の肌を整えるため、美容成分に注目して洗顔料を選ぶ必要はありません。洗顔料は洗い流すものだがらです。
美容成分を補うなら、化粧水や美容液を使うほうが効率的。より肌を整えたい人は、洗顔後に化粧水や乳液、クリームを使いましょう。
洗顔料に含まれる界面活性剤は、油分を洗い流します。油分が不足すると肌が乾燥する原因になることも。乳液やクリームで油分を補ってあげることが大切です。
植物エキス
植物エキスが配合される目的は以下のとおり。あまり注目されない成分ですが、意外と働き者な成分です。
- 保湿成分
- 肌荒れ防止
- エモリエント効果
洗浄成分、保湿成分を確認し、植物エキスまで確認できたら完璧です。
保湿成分
保湿効果のある成分は以下のとおり。乾燥肌の人は、これらが含まれる洗顔料をチェックしてみましょう。
- チャ葉エキス
- カンゾウ葉エキス
- ノニ(ヤエヤマアオキ果汁)
ちなみにハチミツも保湿成分として配合されます!
肌荒れ防止
洗浄によりニキビや肌荒れを防ぐ植物エキスは以下のとおり。愛用している洗顔料に満足できていない人は、植物エキスもチェックしましょう。
- オオバクエキス
- セイヨウキズタ葉エキス
- コプチスチネンシス根茎エキス
油脂
動物や植物を原料とする天然油。肌から分泌される皮脂の主成分も油脂なので、肌なじみがよいのが特徴です。
- マカデミア種子油
- オリーブ果実油
- ツバキ種子油
- アボカド油
肌を整える洗顔料選びのポイント
この記事では、洗顔料が必要な理由について解説しました。ぬるま湯洗いでは皮脂汚れを落としきれないからです。
- 過剰な皮脂はニキビの原因になる
- 皮脂が酸化してバリア機能が低下する
- 肌を痛めにくい
洗顔料には5つの種類があります。それぞれの特徴を知ることは、洗顔料選びをとても簡単にしてくれます。
下表は一般的な特徴を私個人の見解でまとめたものです。同じ種類のものでも製品によって洗浄力や使用感は様々ですが、ひとつの目安として見てください。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
固形石けん | ・洗浄力が強い ・泡立ちが良い ・ユニークな製品が多い | ・水に溶けやすいので、置き場所に困る ・洗浄力が強いものが多い |
クリーム・ペースト | ・製品数が多い ・洗浄力の幅が広い(弱い~強い) ・配合される成分が豊富 保湿、植物エキス、ピーリングなど ・医薬部外品がある | ・配合成分が豊富なため、自分にあった製品を見つけにくい ・泡立てが苦手だと効果が発揮されにくい |
ジェルタイプ | ・洗浄力がマイルド ・保湿成分が多い ・泡立てなくていい | ・サッパリした洗い上がりが好みの人には不向きな製品が多い ・すすぎ残しになりやすい |
パウダータイプ | ・酵素洗顔に多いタイプ ・汚れを落とす仕組みが他4種類と違う ・毛穴対策に有効なものが多い | ・湿気対策が面倒 ・慣れるまでコツがいる |
泡タイプ | ・泡立てが不要 ・時短になる ・炭酸パックなどもある | ・製品により泡立ちに差がある |
気になる種類が見つかったら、次は配合成分を確認します。
- 洗浄成分
- 保湿成分
- 植物エキス
- 油脂
これで洗顔料選びは完了です。
とはいえ、なかなかここまで確認して選べない人は多いと思います。
そんな人には、このブログのトップページから洗顔料ランキングの記事を見て、気になる洗顔料がないか探してみてください。
私が実際に使った洗顔料のレビューは筆者体験談として記事にしています。
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